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2月の逸品「伊勢湾台風カルタ」

伊勢湾台風カルタ
発行:2020年
製作:名古屋市港防災センター

1959(昭和34)年9月26日、紀伊半島の南端・和歌山県潮岬に上陸した台風15号は伊勢湾岸の高潮により東海地方に大災害をもたらしたことで、「伊勢湾台風」と命名されました。
室戸台風、枕崎台風とならび「昭和の三大台風」と呼ばれた伊勢湾台風は、明治以来最大の台風被害となり、死者・行方不明者は5,098名で、その多くは高潮が発生した愛知・三重の2県に集中しました。
このカルタは伊勢湾台風から60年を機に、伊勢湾台風を経験した人々の体験談を集め、44枚の札にまとめたものです。
絵札には当時の写真が使用され、被災の様子のほか、街並みや人々の生活、復興に励む人々の表情など当時の情景を知ることができます。
幅広い世代が一緒に遊べるカルタで繰り返し楽しみながら、災害について知り、土地の歴史を語りつぐツールとして活用されることが期待されています。

タグ: 今月の逸品

2023年2月のカルタ館イベントカレンダー

2023年2月のカルタ館イベントカレンダーです。 来館の際の参考にどうぞ!

本来最終木曜日が休館日ですが23日が祝日のため、24日(金)が振替休館日となっております。ご注意ください。

※予定は変更になる場合がございます。ご了承下さい。

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文化講座②「没後80年―北原白秋の誕生と白仁秋津―」のお知らせ

令和5年2月19日に、文化講座②「没後80年―北原白秋の誕生と白仁秋津―」が開催されます。

※終了しました

詳しくはこちらのページをご覧ください

タグ: お知らせ

タロットおみくじ解説⑤-ⅩⅦ 星-

現在のタロットではこの「星」の構図は「川に水を注ぎ込んでいる裸の女性の頭上に大きな星が輝く」というものが主流ですが、この構図の出所は不詳です。マルセイユ版とウェイト=スミス版でもこの構図は共通している事が多いようです。
しかし大昔の初期のタロットでは、全く異なるデザインがさまざまなパターンで存在していました。例えばイタリアのフィレンツェで作られた、ミンキアーテ版と呼ばれるものでは、東方の三博士(「ベツレヘムの星」を見てキリストの誕生を予知し礼拝にやってきた賢人たち)の一人とおぼしき人物が星の下に描かれています。

<このカードを引いたときの意味>
このカードは希望や理想、純粋な願いを象徴するものであり、新しい夢や目的などが生まれることを暗示します。先が見えない不安な状況に、一条の光が指すという予兆かもしれません。
「星」という理想に向かって進んでいく純粋な向上心やロマンチックな感受性、あるいは、ほかの価値観とも折り合っていけるような受容性を意味するものでもあります。
川に水を惜しげもなく注ぎ込む様子から、無償の愛を暗示することもあります。
今回のタロットおみくじの中では幸運が舞い降りてくるという意味で「大吉」といえるかもしれません。

その他のカードの解説はこちら

愚者

魔術師

吊られた男

節制

タグ: タロットおみくじ

タロットおみくじ解説④-ⅩⅣ 節制-

一人の女性、もしくは天使が左右の手それぞれに杯を持ち、片方からもう片方へと液体を注いでいる図が特徴です。これは四枢要徳(よんすうようとく)(西洋で道徳の基本とされる正義・力・節制・賢明の四つ)のうちの「節制」を表すもので、とりわけ「禁酒」を意味しました。盃の間に流れている水はぶどう酒とも言われていて、それを水で薄めている様子を描くことによって、「節制」という抽象的な概念を擬人化したものです。

<このカードを引いたときの意味>
このカードは、文字通り「節制」していることを示します。極端なことを避け、無理のない範囲で自分の生活を律している状態です。欲に走らず、自分の分にあった生活をしていることや、穏やかで優しい気持ちでいることを示します。
さらには二つの杯の間を流れる水でイメージされるように、新しい価値観や他人の考えを無理なく受け入れることができるでしょう。図柄の2つの杯の間を渡る水のように気持ちが交流し始め、相手の心の動きに反応できるようになり、コミュニケーションが活発化します。

当館にはタロットカードの中でも貴重な「ニコラ・コンヴェル版」というデッキがあるのですが、その中でもこの「節制」は描かれた女性の顔に欠損がなく完全に残っているというのは他に例がないそうです。(そのため、2017年にフランスで新たに制作された復刻デッキは、この節制札をモデルに復元されています)。
なので、カルタ館でこのカードを引いた場合、なにか特別な運命を意味するかも知れません。

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