江戸時代の教育は、藩士の子弟が学ぶ藩校と、庶民教育の場としての寺子屋と私塾に大きく分かれます。旧柳川・三池藩領には私塾が11、寺子屋が23あったとされ、私塾教育の大半は「漢学」を学修内容としていました。今回の講座では、当地の龍山書院(りゅうざんしょいん)と麗川義塾(れいせんぎじゅく、現みやま市金栗)を取り上げます。龍山書院は、幕末の安政年間(1854~59)に柳川藩の儒学者横地春斎が三池郡倉永村(現大牟田市倉永)の甘木山中腹に設立した私塾で、この塾には尊王攘夷思想に傾倒する志賀喬木、塚本源吾、宇佐益人など多くの郷土の志士が集い交流を深めました。文久3(1863)年の閉塾後は、門弟の西田縮堂が麗川義塾を開き、その思想と塾生を受け継ぎます。講座では、日本の儒学の歴史を概観し、龍山書院と麗川義塾を事例に江戸時代の儒学教育を考えます。
[と き]
10月8日(日)午後2~3時30分
[定 員]
35名(事前申込、先着受付順、定員に達し次第受付終了)
[ところ]
カルタックスおおむた 3F 集会室
[受講料]
300円(資料代込)
[講 師]
吉田 洋一先生(久留米大学教授 日本近代史)
2000年3月、久留米大学大学院後期博士課程満期退学。2006年3月、博士(文学)学位取得。柳川市史編さん室嘱託職員や佐賀県立佐賀城本丸歴史館学芸員などを経て、2006年4月に久留米大学に着任。2009年に准教授、2017年4月より教授。専門は日本近代史。
[申込み・問合せ]
直接または電話で同館(宝坂町2の2の3 TEL・FAX53-8780)へ