石炭は産業革命以降、工業化・近代化を支える重要なエネルギーとして広く使われるようになりましたが、九州北部などではこれよりも早く、江戸時代から石炭が利用されていました。福岡藩では、1709(宝永6)年に貝原益軒が著した『筑前国続風土記』にも石炭が燃石と呼ばれて利用されていたことが記されています。石炭の使用が広まると、福岡藩は田畑への悪影響を恐れて石炭の採掘を制限しようとしましたが、しだいに石炭を販売することによって得られる利益にも注目するようになります。講演では、産業革命以前の江戸時代における石炭について、福岡藩の石炭政策を通して考えます。
[と き]
2018年3月4日(日)
[時 間]
午後14時~午後15時30分
[受付時間]
午前13時30分~
[場 所]
カルタックスおおむた3階 集会室
[参 加 料]
300円(資料代込)
[講 師]
柴多一雄氏(長崎大学名誉教授、近世経済史)
略歴:昭和24年大阪府に生まれ。昭和55年九州大学大学院文学研究科博士課程史学専攻単位取得退学。平成 6年長崎大学教授(経済学部)。平成27年 3月長崎大学定年退職、同大名誉教授。
[定 員]
35名
※先着受付順・定員に達し次第受付終了