当館では戦時資料等の展示を通して、多くの市民が戦争の悲惨さを知り、現在の平和な社会が戦時における多くの人々の尊い犠牲の上に成り立っていることを理解し、平和を希求する意識の向上に役立てることを願い、毎年「平和展」を開催しています。
今年2月24日から開始されたロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻は世界に大きな衝撃を与え、何の罪もない多くの一般市民が戦争の犠牲となっています。今回の軍事侵攻を受けて、日本でも改めて戦争と平和への関心が高まってきています。
1945(昭和20)年の6月から8月にかけて米軍の大規模な空襲を受けた大牟田市は市街地のそのほとんどが焦土と化しました。この大牟田空襲は前年11月から計5回行われ、死者1,300人以上、罹災者は55,000人にも上り、市民に甚大な被害をもたらしました。
今回の平和展では、戦時中の資料や写真などを公開し、空襲の実態や被害状況を示す資料もあわせて紹介することで、戦争と平和について改めて考えてもらう機会となることを祈ります。
また特別展示として、1945年7月27日の大牟田空襲を題材にした絵本で、一昨年度当館に寄贈された『わすれないあの日』(三代沢史子)の原画も公開します。
その他、来館者参加企画として期間中「平和のメッセージ」も募集しています。
頂いたメッセージは当館の特設ブースにて展示し、SNSなどを通じて世界に発表いたします。
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同時開催
①「わすれないあの日」原画展
大牟田の空襲体験をもとに描かれた絵本
「わすれないあの日」の原画を展示します。
(画・文 三代沢 史子)
②「沖縄返還50周年-あのころ日本じゃなかった沖縄のはなし-」
50年前、沖縄で起きていた出来事を解説パネルで紹介し、
沖縄関連のカルタを展示します。
③「SAMURAI魂 -カルタ特集-」
刀にまつわる歴史上の人物や創作のカルタを展示します。
郷土にまつわる刀や人物の解説もあります。(刀剣の展示はありません)