現在も毎年のように発行されるカルタは、子どもたちの遊び道具であるにもかかわらず、その内容や絵柄などに当時の社会情勢や世相・流行などが反映されています。戦前のカルタは子どもたちへの教育的・教訓的内容や、鉄道や飛行機など時代の先端の流行物などが描かれますが、戦争が始まると、軍人の賞讃や銃後の備えなどをテーマにしたものが登場し始め、やがて戦争一色の内容へと変化していきます。
戦後は一変して、英語教育や欧米文化などを紹介した平和的な内容や、映画スター・テレビ番組などをテーマにしたカルタが主流となりました。
今回の平和展では、戦後70年を経て敗戦による混乱や苦しい生活を乗り越え、奇跡的な復興を遂げた道のりを戦前・戦後のカルタでたどります。
[と き]
2016年7月5日(火)~9月25日(日)
[入館料]
無料
★同時開催★
「昔の道具とくらし展」
昭和30年代のくらしの様子を再現し、懐かしい道具の展示をおこないます。
北九州の映画資料室「松永文庫」が所蔵する戦前から戦後にかけての映画ポスターも展示します。