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おうちミュージアム「熊本地震、あれから5年~」④

2021年4月6日(火)~6月27日(日)に開催されていた春の企画展「新収蔵カルタ展」で展示されていたミニコーナー「熊本地震、あれから5年~とある被災者の当時のメモより~」ですが、緊急事態宣言を受けて、展示期間が当初の予定より短縮されたため、WEB版を「おうちミュージアム」として数回に分けて掲載いたします。
この展示はとある被災者が、実際に体験した出来事を、当時のメモをイラスト文章で書き起こしたものです。

今回は被災者、の実際の被害に遭った部屋の写真をご紹介します。お見苦しい写真もありますがご了承下さいませ。

 

撮影:2016年8月ごろ
このアパートには地震が起きた2016年4月14日から8月までは実家の大牟田に避難していたためここにはそれまで来なかったのですが、14日時点ではノートパソコンの上になっていたはずのテレビが、ノートパソコンの下にあったテーブルの下に潜り込んでいるのをみると、おそらく16日の本震の際にもここは大揺れで部屋の中がかき混ぜられたのだと推測されます。

撮影:2016年8月ごろ
玄関の直ぐ側に冷蔵庫を置いていましたが、玄関の扉側に倒れたため脱出を困難にしました。
冷凍庫の扉が外れ、下に落ちています。当然ですが作りおきなどは全て外に飛び出て、異臭を放っていました。近隣にお住まいの方にお詫びに行こうとしたところ、すでにそのアパートから人がほとんど撤退されており叶いませんでした。

撮影:2016年8月ごろ
冷蔵庫の上に置いていたオーブントースターが、本来上にあったはずの電灯の上に落ちています。
奥の方では直前までやっていた趣味の手芸の道具(羊毛フェルトのニードルホルダー)が見えます。

撮影:2016年8月ごろ
台所と洗濯機。洗濯機が給水ホースでかろうじて倒れずにいるのがわかります。壁にヒビができていました。わかりにくいですがガスコンロは床に落ち、ガスホースと離れてしまっています。地震が起きた際、まずやることとしてガスの元栓を締める・ブレーカーを落とす・お風呂に水を貯めるということは徹底しようと思っていたのですが、本文中に書いたとおりお風呂に水を貯めることだけは断念せざるを得ませんでした。ブレーカーとガスの元栓は閉めたと思うのですが、この状態でどうやってガスの元栓を締めたのか記憶が曖昧です。

ちなみに当時やろうとしたお風呂の水ためですが、16日に起きた、避難所のトイレが全部流れていなかった時に排泄物を流すために使用する目的等があるそうです。(ですが近年の防災情報によっては、アパートなどは地震で排水溝が破損している場合があり、被災後水を流すことで思ってもいない場所に排泄物が流れ込む危険性があり、被災した建物内のトイレ自体は使わないほうがいい(用意される被災者用に設置されるトイレを使う)という意見のほか、飲水・洗濯の水として保管にも向かず(菌が繁殖しやすいため)、「地震で被災したらお風呂に水を貯める」というのは推奨しない方向になりつつあるようですが、地震発生に伴う火事などには有効という意見もあります。)

次回は最終回。展示していた熊本関係や防災に特化したカルタの説明です。

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