2021年4月6日(火)~6月27日(日)に開催されていた春の企画展「新収蔵カルタ展」で展示されていたミニコーナー「熊本地震、あれから5年~とある被災者の当時のメモより~」ですが、緊急事態宣言を受けて、展示期間が当初の予定より短縮されたため、WEB版を「おうちミュージアム」として数回に分けて掲載いたします。
今回は、当時展示していた、熊本や地震に関わる防災カルタの紹介をします。
熊本城かるた(ダウンロード版)
企画:熊本日日新聞社
公開:2019年
熊本城復興支援キャンペーンの一環として企画されたもので、2019年に熊本県内の小中学生を対象に「熊本城かるた絵コンテスト」が開催されました。コンテストには961作品もの応募があり、厳正な審査の結果44の絵札が選ばれ読札とともにHPで公開されています。
こちらでダウンロードできます
熊本弁カルタ
制作:株式会社熊本県民テレビ(https://www.kkt.jp/index.html)
公開:2008年
KKT(くまもと県民テレビ)の情報ワイド番組「テレビタミン」が、視聴者に向けて熊本弁を取り入れた川柳を募集したところ2000句以上の応募があり、その中から方言監修でもある肥後狂句連盟顧問の富永兆吉氏が45句を選びました。アニメ「まんが日本昔ばなし」の男性ナレーションで有名な、故 常田富士男氏が読み札を読み上げた「読み手CD」が同封されているので、一人で遊ぶこともできます。
阿蘇まるわかりカルタ
制作:阿蘇ペンクラブ
発行年:2006年
2006年に発行された、阿蘇の観光ポイントをカルタにした郷土カルタです。中には「阿蘇まるわかりマップ」が同封され、カルタに使用されているポイントがわかりやすくなっています。
熊本地震の際、阿蘇では土石流や地滑りで基幹道路や橋梁が崩落・破損し、水源の滅失で断水状態となるなどしました。ですが2021年3月29日に約5年を経て、阿蘇復興のシンボル、新阿蘇大橋が復活し、南阿蘇鉄道を除く主要交通アクセスが全て復旧しました。(令和3年7月現在)
子ども防災かるた
監修:消防庁防災課
制作:(財)消防科学総合センター
発行年:不明
説明書には「このカルタは、子どもたちが地震や火災、大雨、台風など、災害に対する正しい知識を身につけ、安全な生活を送ることができるようになることを目的につくられたものです」とあります。その言葉通り、子供でもわかりやすく災害時に何をすればよいのか簡潔に、わかりやすく書いてあります。
「つ」なみのスピード ジェット機なみだ いそいでにげよう 高台に」
「ぶ」ろっくべいには 気をつけて、地震のときには 近づくな」など。
インターネット上にはこのカルタの他にも、「防災」「カルタ」で検索をすると様々な防災カルタがあります。
カルタは知育玩具としても優れており、読み札のリズムと適度な文章の長さは記憶しやすく、「カルタ」というゲームで楽しみながら学ぶことができます。
大げさかもしれませんが、防災カルタを遊ぶことで、いざ災害に遭遇した時、遊んだ時に得た知識が身を守ってくれるかもしれません。
今回で春展に展示していた「熊本地震、あれから5年~」は全て終了です。お読みいただき、ありがとうございました。